インフルエンザ・ワクチンの効果に関する
研究デザインはどうあるべきか?
What the study design on the efficacy and/or effectiveness of influenza
vaccination should be ?
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講 師: |
丹後俊郎(医学統計学研究センター) |
日 時: |
令和7年8月8日(金) PM1:15-PM4:30 |
場 所: |
汐留イタリア街東京茶業会館 6F会議室 |
参考書籍: |
丹後俊郎著. 「統計学のセンス -デザインする視点・データを見る目、1998.
※ 参考書はあくまでも知識を深めていただくために読んでいただきたいもので、
必須ではございません。セミナー時は配布資料で問題なくご参加いただけます |
内 容: |
話は少々古くなるが、1987年に作成された「インフルエンザ流行防止に関する研究班」の報告書を、当時の公衆衛生審議会が検討し、同年に意見書を公表しているが、その骨子は「個人に対しては発病防止効果,重症化防止効果などの点で利益を与えている」という内容であった.しかし、丹後、他(1990、日本公衛誌)は、小学生を対象とした類似の調査データを再解析することにより、厚生省研究班が示した効果が、実は、児童の「普段の健康度」に交絡した「見かけの効果」、であった可能性が強いことを示した。
それから約30年経過した現在の状況はどうだろうか?最近は、病院を自分の意思で受診した患者さんだけを対象としたTest Negative Designによる研究が世界的に増加している。つまり、医師の日常の診療活動の中で実施できる「楽な研究デザイン」である。そのデザインから推定される有効率は、例えば、43%などと推定される。一体、この43%とは何を意味するのだろうか?
本セミナーでは、昔から論争が絶えない「インフルエンザ・ワクチンは効く、効かない」の議論ではなく、「インフルエンザ・ワクチンの有効性に関する研究」を例に挙げて、一般国民にも理解でき、かつ、適切な推定結果が得られるための研究デザインはどうあるべきか、について解説するとともに、参加者の皆さんと議論したい。
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参加費: |
参加申し込み区分(税込):
A:アカデミック 12,000円 (大学・病院・大学に所属する研究機関所属の方 )
B :ノン・アカデミック 24,000円
申し訳ございませんが、インボイス制度対応しておりません |
最小催行人数: |
5名
開講10日前7/29迄に最小催行人数に達しない場合、中止となる場合がございます。
予めご了承下さい |
参加申し込み方法: |
参加希望の方で、上記にご了解をいただけます方は、8/4(月) までに参加申込をお願い
致します。参加申し込みはe-mailにて承ります。
宛先: secretary@medstat.jp
件名: 8月8日第3回セミナー参加申込
本文: 以下のA~Dを記入してお申し込みください。
A.ご氏名
B.ご所属
C.参加申し込み区分
1: アカデミック 12,000円 (大学・病院、またはそこに付属する研究機関所属の方)
2: ノン・アカデミック 24,000円 申し訳ございませんが、インボイス制度対応しておりません
D. 備考覧
請求書・領収書・参加証明がご入用の際は、こちらでご入用の書類をご指示下さい。こちらで
ご要望い ただかない場合には書類発行基本省略させていただきますのでご了承ください。
参加申し込みいただいた方には、「セミナー参加申込受付完了」のメールをお送り致しますので、
申し込み後数日たってもこれを受信しない場合は、再度ご連絡下さいますようお願い致します
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